
マヌカハニーはニュージーランドに自生するフトモモ科の樹木・マヌカの花からのみ採取されるハチミツです。
ニュージーランドの先住民・マリオ族の間では、古くから病気の治療に用いられてきました。マヌカハニーの生産は1800年代初期から始まりましたが、生産当初は主に牛のエサとして利用されていたそうです。マヌカハニーを与えられた牛が病気にあまりならずに健康だということが注目され、そこからさまざまな研究が行われるようになったそうです。
研究の結果、マヌカハニーには、ほかの食品には見られない強力な殺菌・消毒作用があることが分かったのです。
名前は知っていても効果は知らないなんて勿体ない!

ニュージーランドでは万能薬として扱われていますが、マヌカハニーには高いビタミン、ミネラル、酵素を多く含みます。
さらに、有効成分のメチルグリオキサール(MGO)の成分が多く、抗菌活性力が非常に高いことで知られています。
蜂蜜の中でもメディカルハニーと呼ばれるだけあり一般の蜂蜜とは薬効が格段に違います。
しかし、近年では偽物のマヌカハニーも多く出回っていたり、農薬やグリサポートの問題もあるのでそこには注意が必要です。
マヌカハニーの特徴
メチルグリオキサールは、外用だけではなく、体内に入っても殺菌・消毒作用が失われないため、体内の病原菌や悪玉菌の抑制、除去が期待できると考えられています。
これは、数あるハチミツの中でもマヌカハニーだけがもつ成分です。
そして悪玉菌を抑制するのに善玉菌を増やすため、腸内環境をよくする効果が期待できます。
マヌカハニーの特徴的な記号が表すもの
マヌカハニーの抗菌性物質の主成分。
数値が高いものほど効能も高い。おすすめはMGO100+以上。
●UMF
他のはちみつには含まれないマヌカハニーの殺菌・消毒効果。
UMFの記載数値は、同じ濃度の消毒薬フェノール水溶液と同様の抗菌作用の効果がある。
数値が高いほど抗菌力が高い。(医療機関で使われる消毒薬の濃度は1.5~5%)
おすすめはUMF10以上。
●MGS
MGSはモーランゴールドスタンダードを略したもので、マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールの量、純度、質を表しています。UMFよりもさらに信頼のできる指標となります。
薬効が高ければその分、数値も価格もUPします。通常の健康増進目的ならそこまで高価なものを買う必要はないと思います。
マヌカハニーの効果・効能

病原菌やウイルスなどの増殖を抑制し、除去する働きがありインフルエンザウイルスなどによる感染症の予防に有効と考えられています。
●胃がん、胃潰瘍などの胃腸疾患の予防
胃がんや胃潰瘍などの原因菌であることが判明したピロリ菌は非常に強い菌として知られますが、マヌカハニーの殺菌作用は、このピロリ菌に対しても有効であると考えられています。
●整腸作用
腸内で悪玉菌の増加を抑制し、乳酸菌などの善玉菌を活性化させるため、腸内環境の改善にも有効と考です。
また、食中毒の原因となる有害な菌の増殖も抑制するといわれています。
●切り傷や炎症の改善
傷口の雑菌の繁殖を抑制し、抗炎症作用を発揮するため、切り傷ややけどなどの外傷に塗ると治りが早くなると考えられています。
●口腔内の炎症の改善
抗菌作用をもつマヌカハニーは、虫歯や歯周病を防ぐといわれています。また、マヌカハニーには抗炎症作用もあるため、口内炎に塗ると痛みや腫れを和らげる作用も期待できると考えられています。